「レッド・クリフ」を観たときに、
諸葛孔明役が金城武であることに不満を持った。
もっと鋭い感じの人のほうが似合うような気がしたのだ。
だって、稀代の軍師でしょ。
静かな人であっても、眼光鋭いような…そう、渡辺謙、とかさ。
でも。
ダイジェストとはいえ、原作を読んで感じたのは、
ああ、金城武、イメージ壊してないな、ということ。
孔明は、戦いなんぞどこ吹く風の、
ふわふわ~っとした人なんです。
その浮世離れが、張飛とか関羽をいらだたせるくらいに。
「こちとらカラダ張ってるんだぞ!」ってね。
二人で200人を相手にして、
血だらけになりながらも生還する間に、
孔明は、高みの見物ですから。
まさに「高みの見物」を楽しむような、
そんな浮世離れした、戦場には似合わない感じの人。
彼の体からかもし出されるのは、
音楽と、詩と、そして、時に傲慢と思えるほどのコトバ。
扇を動かしながら、涼しい顔で微笑む、
白い顔の若者。
金城武、お似合いです。
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百聞は一読に如かず
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